心の動きは、個人によって千差万別、多種多様のものです。
同じ対象や体験であっても、その感じ方や感情の湧き上がりは違います。
同じ問題に対峙しても、どう対応するか、その思考と意志決定は異なります。
そのパターンの原型は幼少期の環境に依るとのことです。
私はどちらかというと感情を表に出さないよう努めて生きました。
感情を表に出すことは、エネルギーを消費し、まわりに波風立てるようなイメージがあったからです。
ロスは抑えてできるだけ平穏で淡々と生きたいという傾向がありました。
しかし感情を抑えるために感覚を曇らせることは、真の不動心ではないと今は思います。
こんな私にもかかわらず、なぜか身近な人は感情豊かで意志旺盛な人たちが多かった気がします。
包み隠そうが、本質的にはそのような生き方をしたかったからでしょう。
結果的に人生は平穏で淡々、とはほど遠くなりましたが、悲喜交々貴重な経験をたくさんできました。
活き活きした感情を湧出することは、自身の感覚や思考にも活力をもたらすとのことです。
そして周りの人たちにも。
心の力は体の力と違って枯渇しませんが、体力同様使えば減っていく誤った先入観があります。
私は喜怒哀楽のうち怒りが最もダイナミックに反応します。
あのマグマのように湧き上がってくる感覚はまさにエネルギーです。
同様に、喜びや楽しみの感情をもっと導き出す必要があると思うところです。
周囲を明るく照らす力になることでしょう。