21年前、この会社で私が初めて従事した仕事について触れたいと思います。
当時、地下店舗の電波改善のため、お店が独自で市販の無線機を導入する状況がありました。
そもそも、無線機は国が周波数管理と使用認可を行っています。
電波が無秩序では干渉して結果電波品質が悪くなり、携帯電話が使用しづらくなる…
本末転倒となります。
当時の弊社は店舗に対し正規品に置き換える交渉を行っていました。
交渉は営業経験者が行い、私はその後で電波調査と配線ルートを確認する役目でした。
夜の街それ自体が寝静まっているような昼の時間帯。
ビルの屋上、建物の隙間、ダクトスペースや天井裏。
それまでの日常では目にしなかった世界が新たな日常でした。
周辺の電波環境が改善されていくことはとてもやりがいがありました。
私は前職で電波干渉の問題についてすでに知っており、置き換えの交渉は容易ではない認識があっただけにです。
監視保守センターでパソコン画面上で扱っていた対象を、リアルな現場で改善してみたい。
また、同じ業界で立場を替えることで、新たな視座を得たい思いもありました。
その時代における、要請のある事業に挑戦する原点であり、常にかつこれからもそうでありたいです。
