この世界の片隅に、文章を書く場所を与えていただきました。
ふりかえり、昔語りの割合が多いなと自覚しています。
過去を思い出しても、語ってもしようがない、そう考えていた時期も長くありました。
生を受けて約半世紀、顧みるにはいいタイミングでもありますが。
私が過去をテーマにしている理由がいくつかあります。
自分の言動がまわりに影響する立場になってしまいました。
私の内面の人となり、言動の背景を、とくに社内関係者にはシェアしたい思いがあります。
また私は、現在の自分の行動原理(≒思考回路)は過去に形成されたものと信じています。
深いところでは、幼少期や、まだ自我が形成される前の環境にまで遡ります。
無自覚となっている反応を意識化し、現状に則したものに改善したい。
言い換えれば、過去の記憶を洗い出し、現在の自分を見直す機会にしたいのです。
自分も知らない真相は、深層にあるのではないでしょうか。
最後に、過去は不変ではないと思います。
自分自身の時点によって、いやな思い出も肯定できる時が来るかもしれません。
当時は辛かったけれど、自分を鍛えるために不可避の機会だった、など。
これはこの会社で、仕事を通じて実体験しました。
過去に出会った人に対する思いも、自分の経験や年代によって変わることもあります。
なので、一時の怒りなどの衝動は、本当に正しいのか自制するよう心がけています。
